2001.9 無料公開記事 ネット販売2001.9
 
“オモシロ”サイト拝見
 
ブティック・インフォッシモ
http://boutique.infossimo.com


旅慣れた30代の女性が狙い
現地ライターがアイテムを厳選

 昨年12月に誕生した、パリ、ニューヨークなどの家具、インテリア雑貨などの販売サイト「ブティック・インフォッシモ」。ターゲットは「30代の旅慣れた女性」。「ブランド物も持つけれども、人と違ういい物も持ちたい」という欲求に応えることが狙いとなっている。
 オンライン・セレクトショップ「ブティック・インフォッシモ」は、サイプラス(本社・東京都港区、高城和彦社長)が運営・発行するWeb&Eメールマガジンのポータルサイト「インフォッシモ」の中の1誌。昨年4月以降発行してきたメールマガジン5誌を12月にポータル化したもので、それと同時に「ブティック」を立ち上げた。フランス、イタリアなど南欧からの輸入商品を中心に扱っている。
 「インフォッシモ」は7月現在、映画専門マガジン「シネマ・プラネット」、井戸端投稿サイト「主婦コミ」など16誌を発行。その中の国際派女性対象のライフスタイルマガジン「トラベリウム」シリーズの読者を、「ブティック」のターゲットとして重視しているという。30代になり、仕事やお金に余裕が出てきた旅好きな人が狙いだ。
 パリ、ニューヨーク、香港、ミラノ、ロンドン編の各マガジンの現地ライターが見つけてきたアイテムを購入できる仕組み。ファッション雑貨、ステーショナリー、フーズ、キッズ用品、ペット用品などのカテゴリーに分かれ、取り扱いアイテム数は計500−700点に上る。毎週2、3点の新商品が更新される。
 売れ筋商品は、パリ生まれのクマのぬいぐるみ「ユーロベア」。「インフォッシモ」内に「ユーロベア」オフィシャルサイトがあるため根強い人気。そのほかバッグ類、ステーショナリーも人気だという。
 商品選定の際は「手作り感のある物に絞る」(ライフスタイル事業部・伊藤依久子氏)。単なる企業との取り引きではなく、アーティストの手作り感の残る商品を扱うようにしているという。このため1アイテムあたりの数量が少なく、日本未発売の商品もある。
 6月29日には東京・南青山にリアル店舗「コキーヌ」がオープン。店内にパソコンが設置され、ホームページが自由に閲覧できる。リアル店舗からサイトへ入る人も多いという。「リアル店舗があるという安心感があるのではないか」と伊藤氏は話している。

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