2001.8 無料公開記事 ネット販売2001.8
 
“オモシロ”サイト拝見
 
食食ドットコム
http://www.shokushoku.com/


レシピサイトと連動し、ユーザーの“食べたくなる”を喚起する

 大阪ガスの100%子会社でグループ会社の経営管理、新事業の企画などを行うオージーキャピタル(本社・大阪市中央区、服部信彦社長)は4月から、料理のレシピと連動した食の仮想モール「食食ドットコム」を展開している。通常の食品販売サイトと大きく異なるのは、「ユーザーが選んだレシピに合わせて、店の中から商品を集めてくる」(同社)という利便性だ。
 ユーザーは、同じく同社が運営する料理のレシピ紹介サイト「ボブ&アンジー」から5000のレシピを検索し、その材料を注文することができる。レシピの表示画面から、販売店舗の注文画面へと飛ぶ仕組み。そこでは食材の目安分量を見ながら、販売分量と単価を表示した項目を記載。直接購入することができるようになっている。ユーザーは該当する食材を販売している店舗から、購入先を選ぶことができる。配送や決済などは販売店舗が各自で行う。
 また、食材を購入することも可能。購入画面から、食材に合わせてレシピを検索することもできる。「冷蔵庫の残り物で料理を作るために、食材からレシピを検索し、足りないものを購入する方も多い」(同)という。
 サイト上では様々な括りで食材の企画を行いレシピを紹介している。イタリア料理やそれに関する食材の雑学情報を掲載している。同社では“食べたくなるもの”を様々な括りで見せることでユーザーの購買意欲の喚起を狙っているという。
 同モールの会員は3万人。20―30代の主婦がメーンのユーザーで、平均客単価は約3000円。現在、有機野菜の販売サイト「オイシックス」、全国展開のネットスーパー「オリーブマート」、菓子食材と器具を販売する「ガリバークラブ」の3店舗が参加。モールの加盟料は月額9万8000円と売り上げの4%。同社では、ネットスーパーや食品販売サイト、実店舗を含め、初年度で10社の加盟を目指している。

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