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西 友 〜順調に拡大が進むネットスーパー、カタログとの連動も〜 | |
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実際に売れるのはやはり食品関連が圧倒的に多く、全体の8割が生鮮やグローサリー関連。残りの2割は紙おむつやティッシュペーパーなどの消耗品のほか、ペットボトル飲料のケース売り、最近では肌着やストッキング、靴下なども売れる、と同社広報の佐藤有子氏は話す。「(ネットスーパーが)コンビニエンスストア代わりになっている面もあるようです」(同)。 ただ、同社ではここにきて、品ぞろえ自体はやや絞り込む傾向になりつつある。最初のうちは考えられるラインアップをともかく並べる、といった形で顧客からの反応を見ていたが、いくつかの分野を除いては基本的に特定銘柄に注文が集中することが分かったからだ。原則としては店頭での売れ筋傾向にほぼ近いという。代わりにベビーフードのように新たに投入する商品分野もあるが、取扱商品数は初期の6,000品目から徐々に減らしている。 それよりも、同社が今後の課題としているのはどれだけ有効なプロモーションを展開できるかだ。8店合計の1日当たりの受注件数はこれまでのところ、200件前後で推移している。特に雨の日や、特別なプロモーションを投入したときは受注量が1.3〜1.5倍程度に達することもあるという。 中でも日替わりの値引き商品や配送料を下げたときなどへの反応は非常に高い。商品自体のキャンペーンは原則として店頭と同時並行的に展開しているが、それだけではなく、今後はネット販売独自のキャンペーン企画を充実させる必要がある、と感じている。 また、ここにきて展開しているのがネット販売利用者などへのカタログ配布だ。ギフト需要なども見込む食品のカタログを購入実績顧客に商品同梱で配布しているほか、アパレルのカタログをネット上で請求可能にしている。商品の注文もネットで受け付けることができる。 アパレルのカタログはもともと、店頭の販促用に制作したものだが、これをネット上でも展開することで相乗効果を上げようというわけだ。1回の発行部数は5万部で、年間3〜4回程度投入する計画だ。雑誌の「レタスクラブ」などでも告知している。こうしたこともあり、ネット上でジーパン類がヒットするなどの動きも出てきているようだ。 |
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