2006.06 無料公開記事      ▲TOP PAGE

KDDI、Googleと携帯検索で提携

ケータイでの情報検索の一般化でモバイル通販導線にも変化?



 KDDI(本社・東京都千代田区、小野寺正社長兼会長、URL: http://www.au.kddi.com)は7月から、同社が展開するau携帯電話のネットサービス「EZweb」のトップメニュー最上部に検索窓を設置する。これに先立ち、検索サービス大手のGoogle(本社・米カルフォルニア州、エリック・シュミット会長兼CEO、URL: http://www.google.com)と業務提携。新EZweb検索にGoogleが持つ検索データベース(DB)を盛り込み、検索結果にはauのサービスや公式サイト表示だけでなく、PC向けコンテンツも表示される形となる。


モバイル上の「検索」を巡っては、今回のKDDIによるGoogleの採用のほか、先のソフトバンクによるボーダフォン買収で、ボーダフォンの検索には「ヤフー」の検索DBが実装される可能性が高い。NTTドコモの動きは不明だが、近々、何らかの対抗策を打ってくると見られる。

モバイル単独で100億円の売り上げを稼ぐ通販事業者が出始め、「通販媒体」として定着し始めたモバイル。携帯電話ネットのポータルであるキャリアの「検索」強化の動きはモバイルにおいても検索がショッピング導線、つまり集客のメインとなっていくのだろうか。

7月から検索にグーグルを実装
検索で独自サービスへ直リンク

 新検索サービスの導入のKDDI側の狙いは2つ。1つは見込み客を効果的に自社サービスに誘導する導線作りだ。新検索サービスでは検索結果の頭にキーワードと連動したauの独自サービスが紐付く仕組み。新検索の検索結果画面はEZwebの公式サイト、EZwebの一般サイト、PCサイトの結果が順に表示される。例えば、アーティスト名を検索した場合、通常の検索結果が出る前に「EZwebオススメ」としてアーティストの楽曲ダウンロードサービスや関連するCDや本といった購入ページの直リンクが表示される。携帯電話でも「検索」を一般化させることで、独自サービスへの導線を確保。収益アップにつなげる考え。【鹿野利幸】
(続きは月刊「ネット販売」にて)

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