<コラム>
これからの「売れるサイト」の形とは?
新技術活用のサイト構築でこれまでの常識を破るユーザビリティを
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ネットの技術はまさに日進月歩。その日々、生み出される新しい技術によって、今後の「売れるサイト」の姿も大きく変わっていく可能性がある。
最も既存のサイト構築を変えるとされるのが次世代のコンピューター言語、「XML」(HTMLのようなシンプルなフォーマットで文書構造を記述でき、独自にタグを定義できることが特徴の言語)を活用したものだ。
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ターゲットに合わせデザインを瞬時に変える「デザインスイッチ」
例えば、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(URL:http://www.sfc.keio.ac.jp/)のホームページを見てほしい。
サイト右上部にある「design swich」という項目をクリックすると、サイトのデザインが瞬時に、まったく別のデザインに切り替わることがわかるはずだ。
これは「XML」を活用した技術でコンテンツとデザインを完全に分離し、フロントエンドとバックエンド、文字要素とデザイン要素の管理を1つのフレームワーク上で同時並行しながら分業できる「デザインスイッチ」という仕組みだ。
つまり、デザインの異なるページをひとつひとつ作りこまなくとも、データベースに必要なコンテンツを入れておき、例えば、閲覧するターゲットにあわせて「プロシューマー用」「エンドユーザー用」、また「高齢者用」など瞬時にサイトのデザインを切り替えることができるものだ。
これをもう少し応用すると、ECサイトは複数あるテンプレートの中から、例えば、ロイヤルクライアント用ページや、一般コンシューマー用ページなど、ターゲットによって、また季節ごとに、同じ画面要素でいろいろなデザインに変更することも可能だ。これを瞬時に画面を入れ替えることが可能になり、また新しいWEBマーケティングの手法が生まれるかも知れない。(つづく)
(鹿野利幸)
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