2005.12 無料公開記事      ▲TOP PAGE

SEMの専門コンサルが教える

「差」をつける検索対策

変わる「サーチエンジンマーケティング」その把握と対処法

トピック@「Yahoo! JAPAN」の検索結果画面変更



本誌を読まれる皆さんには、もうだいぶご存知の向きも多いと思うが、去る10月3日、Yahoo! JAPANが、検索周りに大幅なシステム変更を行った。それまでは「ファッション、服飾」等といった、Yahoo! JAPANが用意したディレクトリ中心に検索結果が表示されていたが、今回のシステム改変により、ウェブ検索中心の表示形式へとシフトしたのである。
本稿では、このシステム変更内容をおさらいすると共に、特にECサイトをお持ちの皆さんに対するインパクトについてまとめておきたい。

Yahoo! JAPANが実施した検索サービスの
変更点と「ビジネスエクスプレス」の意義

まず変更内容であるが、大きく分けて4つのポイントに亘る。

@ YST(Yahoo Search Technologyの略:Yahoo!が自前で用意した自然検索のシステム)によるウェブ検索結果が中心に表示されるようになったこと。ディレクトリ表示を中心としたそれまでの検索結果画面が、自然検索の結果メインに構成されるようになったのである。ネット上の検索にある程度慣れたユーザは、ディレクトリ中心の検索結果画面に、作為性や不自然さ、あるいは情報数が少ないのではないかという漠然とした不信感を抱いていたのではないだろうか。このような、一定の検索リテラシーを持つユーザのGoogle流れを食い止めようという意図も、Yahoo! JAPANサイドにはあったものと思われる。

A 検索結果一覧の冒頭に、「関連検索ワード」「Yahoo! カテゴリとの一致」「Yahoo! サービスとの一致」を、結果画面最上部にコンパクトに表示するようになったこと。

B 検索対象の言語として、37もの言語に対応できるようになったこと。

C 以前の英語ページに加え、中国語・韓国語のページも、和訳表示が可能になったこと。

なお、従来から拡充されてきた「ダイレクト検索」については、機能がそのまま引き継がれている。(例えば「福島の天気」と検索すると、結果ページの上部に、福島の天気予報が表示される、といったもの)

では、これらの表示形式変更によって、Yahoo! ディレクトリの位置づけはどのように変更したのだろうか。特に、読者の皆さんが運営しているネットショップ等の商用サイトにとっては、有料の登録審査サービス「Yahoo! ビジネスエクスプレス」をどう捉えたらよいのか、重大な問題である。(記事執筆=アウンコンサルティング)
<続きは月刊「ネット販売」12月号にて>

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