2005.12 無料公開記事      ▲TOP PAGE

特集・ライブドアの通販力

時価総額500億円以下は射程圏内

カタログ飲み込もうとするネットの住人



2005年初夏。ある有力ネット企業のM&A担当者が、提携・買収先選定の次の一手を模索していた。

そこで彼の目に留まった提携・買収候補企業の中には、ある大手通販企業の名も挙がった。

「時価総額500億円を割り込んでいれば十分、射程圏内」。

それから数カ月。前述の有力ネット企業の話とは別のところで、同じく有力ネット企業のライブドアがセシールを買収した(買収元はライブドアマーケティング)。この買収劇には、セシールの長引く経営不振というセシール側の理由も大きく関係していたわけだが、時価総額500億円以下という条件では前述の内容に合致する。

「企業規模の拡大やトラフィックの増大を重視するフェーズは一段落した。ライブドア・フジテレビ問題や楽天・TBS問題が象徴するように、これからは有力メディアの獲得が重要になる。膨大な会員数を抱え、かつ通販という強力なコンテンツを所有する通販企業は我々にとって、非常に魅力的な存在になった」。

冒頭の案件は今でも、水面下で進行中だという。(島田昇)
<続きは月刊「ネット販売」12月号にて>

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