2005.10 無料公開記事    ▲TOP PAGE

女性ファッションサイト、乱立の波が再来

F1層の争奪戦がさらに激化



 今秋に入り、PC版女性向けファッションサイトが相次いで立ち上がる波が押し寄せている。

 ゼイヴェルがヤフーと提携して10月にサイトを開設することを8月に発表して以降(8月号既報)、9月初旬にはサイバーエージェントやエキサイトなどネット系企業が、続いて同中旬には、出版社系の宝島ワンダーネットやアパレルのユナイテッドアローズなどさまざまな業態から各社が相次いでPC通販強化に乗り出した。

 各社ともスタートしたばかり、もしくはこれからの展開のため勝負の本番はこれからとなるが、既存のカタログ系通販企業にとっては存在感のある競合者として注目する必要がありそうだ。

 ゼイヴェルとヤフーの共同出資会社「ファッションウォーカー」(本社・東京都港区、大浜史太郎社長)が立ち上げるサイト「ファッションウォーカー」は、ゼイヴェルの携帯電話版通販サイト「ガールズウォーカードットコム」のPC版との位置付けだ。ファッション≠ニビューティー≠ノ特化した品ぞろえで、集客力だけでなく携帯電話の画面では制約があったアパレルなど商品の訴求力向上を狙う。

 ターゲットは携帯電話サイトと同様、F1層(20〜34歳の女性)。ただし、メディアの特性上、20代前半が多い携帯電話より、商品をじっくり吟味すると見られる若干上の層になると予測する。

 サイト画像は(発表時の段階)は、通販カタログをサイトに載せたデジタルカタログのようなイメージだ。商品単品をサイトの上から順に掲載するのではなく、コーディネートを重視して表現力を追求する。

 これに続いて、女性向けサービスの強化を発表したのはサイバーエージェント(CA)。CAが50%、三井物産が40%、CA子会社のシーエー・モバイルが10%出資して新会社「株式会社ルークス」(本社・東京都渋谷区、外川穣社長)を設立し、アパレルに特化した通販サイト「Venus(ビーナス)LX」を展開する。(続きは月刊「ネット販売」にて)【峯木多恵子】

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